スローガン

2024年、令和六年が明けました。
新しい節目を迎えるにあたり、多くの企業や学校の運動部などではその年の目標を立てたりスローガンを掲げることがあります。この地方で取り上げるならば、プロ野球・中日ドラゴンズのスローガンが2年ぶりに一新されました。「勇龍突進 Always be a challenger!」低迷するチームを率いて3年目を迎える立浪監督の並々ならぬ決意の表れでもありますね。そうしたことに触発されて、私共も今年一年とくに取り上げたいブログのテーマを掲げることにしました。それは仏教を知っていただきたい、お寺に来ていただきたい、しかし何をおいても、

『阿弥陀さまをより身近に親しんでいただきたい』

とある浄土真宗のお寺のホームページを拝見しておりますと、このお寺で開催された小学生が参加する写生大会の様子が紹介されていました。参加児童は約20名ほど、境内の中であれば写生の対象は何を描いても自由です。すると多くの児童は屋外で本堂の外観や境内の景観を描き、本堂の中で阿弥陀さまを描いた児童はわずかに2名だったそうです。子供たちにとっては阿弥陀さまと向き合うことが気が引けるのか、畏れ多いのか、どうにも遠慮がちになるものかもしれませんね。それにも関わらず薄暗い本堂の中で阿弥陀さまに興味を抱いた児童が2名いたこと、それだけでもうれしい気持ちになります。

写生大会のエピソードはさらに続きます。阿弥陀さまを描いた2名の児童、一人は阿弥陀さまの全体像を忠実に描こうとした様子。そしてもう一人の児童が描いた阿弥陀さまは満面の笑顔を浮かべています。たしかに阿弥陀さまを見つめていると微笑んでおられるようにも見え、あるときは励ましていただいてるようでもあり、あるときは諭していただいてるようでもあります。それは阿弥陀さまが人の心に寄り添っているからこそ見つめるたびに違う表情をお見せになる。それも阿弥陀さまの魅力のひとつといえそうですね。

今年も一年、わずかばかりでも阿弥陀さまと仏教の魅力をお伝えできればと願っております。

お問い合わせ
PAGE TOP