バリアフリー

私たちが〈バリアフリー〉という言葉を聞くようになって久しく経ちます。しかしながらその正しい意味となるとよくわからないという方も多いかもしれません。あらためて〈バリアフリー〉とは?総務省のホームページに掲載されている説明によれば、

【バリアフリー】
ー 障害のある人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去するという意味で、もともと住宅建築用語で登場し、段差などの物理的障壁の除去をいうことが多いが、より広く障害者の社会参加を困難にしている社会的、制度的、心理的なすべての障壁の除去という意味でも用いられる。

とあります。さらに同じページに比類語として説明されていた〈ユニバーサルデザイン〉とは、

【ユニバーサルデザイン】
ー バリアフリーは、障害によりもたらされるバリア(障壁)に対処するとの考え方であるのに対し、ユニバーサルデザインはあらかじめ、障害の有無、年齢、性別、人種等にかかわらず多様な人々が利用しやすいよう都市や生活環境をデザインする考え方。

とあります。そして〈バリアフリー〉という言葉が広く知られるようになったのは、平成18年(2006年)12月20日に施行された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(バリアフリー法)が当時話題にあがったことが大きな理由のようですね。

さて今回〈バリアフリー〉について取り上げたのは他でもありません。私自身、いつの頃からか自宅の階段を上るときに無意識に壁ぎわの手すりを握るようになりました。トイレや浴室では立ち上がるときにちょうど良きところに手すりがあります。知らず知らずのうちに〈バリアフリー〉の恩恵を賜っているわが身に気付かされました。

〈バリアフリー〉を必要としない者が、必要とする人々に思いを寄せて階段に手すりを取り付ける。やさしい暮らしと社会のひとコマでもあります。

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