お彼岸

「暑さ寒さも彼岸まで」のことばの通り、日中の暑さは和らいで、朝晩はいよいよ秋めいて、令和二年の秋のお彼岸を迎えることになりそうです。

お彼岸とは春と秋の年2回行なう仏教行事ですね。春分の日と秋分の日を中心に前後3日、それぞれ計7日間のことを指し、初日を「彼岸の入り」、真ん中の日を「中日(ちゅうにち)」、最終日を「彼岸の明け」といいます。
彼岸はサンスクリット語で〈極楽浄土〉のことをいい、西の方角に位置するといわれます。そして昼と夜の長さが同じで太陽が真西に沈む春分の日、秋分の日は彼岸にもっとも近づくことになり、この期間はご先祖に感謝し、彼岸会(ひがんえ)と呼ばれるお寺の法要に参加したり、お墓参りをしたりするのが習わしです。

お彼岸はインドや中国などの他の仏教国にはない仏教行事です。私を包んで丸ごと救済(たすける)ぞという仏様のおはたらきそしてその仏様の信(まこと)の確かさを届けて下さるご先祖に感謝する心と季節の節目を大切にする思いが相まった日本ならではの文化といえそうです。

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