春のお彼岸

春の草花が報らせる日本の行事。令和3年〈春のお彼岸〉を迎えます。

今年の春のお彼岸は、3月17日入り〜20日中日〜23日明けになります。

この期間は西の方角にあるとされる彼岸(西方浄土)を観想し、その光で常に煩悩熾盛(しじょう)の我が身を照らして下さっている仏様への報恩感謝の思いの中、ご先祖様のお墓参りや、お寺の彼岸会(ひがんえ)と呼ばれる行事に参加したりするのがたしなみですね。

コロナ禍の中、学校や職場の新年度の節目を迎える前に、お寺やお墓参りに出掛けてお念仏を通して自らの常日頃を確かめるご縁とさせていただくことは、いかがでしょうか?

先日、近くの公園で、おばあちゃんと思しき高齢の女性が、お孫ちゃんと思しきヨチヨチ歩きの小さい女の子と手をつないで散歩しているのを見かけました。

その様子は微笑ましいかぎりで、(あの女の子はおばあちゃんのことが大好きでしょうがないんだろうなあ)などとボンヤリ考えてみます・・・

やがて女の子は成長し
あるとき気づきます
大好きなおばあちゃんの
とても大きく 深い愛情に包まれて
大切に守られていたことに
しかし おばあちゃんはもういません
女の子は〈ありがとう〉が言えなかったので
とても悲しい気持ちになりました
しかし 悲しむ必要はありません
仏様の子である女の子の〈ありがとう〉は
仏様となったおばあちゃんに届くからです
お釈迦様は、仏様への〈ありがとう〉は届くと
お教えいただいています
女の子はそれを知って安心し
優しい気持ちになり
心がゆたかになり
元気になれました

「彼の仏に〈ありがとう〉が届く 春の七日間」

3月20日 当院〈春の彼岸会〉
皆さま、ぜひお参りにお越しくださいませ。
お待ちしております。

 

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