スーダラ節

「スーダラ節」(1961年)

チョイト一杯の つもりで飲んで
いつの間にやら ハシゴ酒
気がつきゃ ホームのベンチでゴロ寝
これじゃ身体に いいわきゃないよ
分っちゃいるけど やめられねぇ

ア ホレ スイスイ スーダララッタ
スラスラ スイスイスイ
スイーラ スーダララッタ
スラスラ スイスイスイ
スイスイ スーダララッタ
スラスラ スイスイスイ
スイスイ スーダララッタ
スーダララッタ スイスイ

ラジオを聴いておりますと、昭和の大スター・植木等さんのエピソードが紹介されていました。
1961年に発売されたこの「スーダラ節」(ハナ肇とクレージーキャッツ)は、制作時にこの歌詞を読んだ植木等さんが、「とても歌えない」と躊躇されたそうです。コメディアンとしてのイメージとは異なり、たいへん真面目な性格の方だったようです。ところが、浄土真宗のお寺の住職をされている実家の父親から、
「『わかっちゃいるけど やめられない』とは、人の心の弱さ、人間の矛盾をついた真理で、親鸞聖人の教えに通じる、ぜひ歌いなさい」と後押しされたそうです。
そして曲は大ヒットし、そのお気楽なイメージから、植木等さんといえば「無責任男」といわれれるようになりました。

ためらいながらも、声高らかに「スーダラ節」を歌い上げ、全身全力で(凡夫)を表現し、ついたあだ名が「無責任男」。
最高の称号といえそうですね。

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