思い通りにならないときに人は、やり場のないやるせない気持ち、言い換えれば「モヤモヤ」した気持ちになるものです。今回は日常生活によくある「モヤモヤ」案件をいくつか具体例をあげて、対応策を検討してみることにします。まずはこちらから、
・横断歩道の塗りたての白線の厚みでつまずいたとき
・一対に束ねてある白足袋を履こうとしたら、どちらも左用だったとき
・そして、どちらも右用だったとき
・用事があって自宅から本堂まで来たものの、何しに来たのか思い出せないとき
・車で移動中にケータイを忘れたことに気づき、とりあえず家族に連絡しようとして、ケータイがないことに気づいたとき
・布団カバーに掛け布団を入れ始めて、かれこれ15分が経過している
・ドラッグストアで耳かきを探し求めて、かれこれ15分が経過している
・食卓で読んでいた「仏教誌」が、いつの間にかカップ麺の重しになっていた
・裸になって風呂に入ろうとしたら、マスクを着けたままだった
・布団にファブリーズをスプレーして、しばらくしてから布団に入ったらまだ濡れていた
仏教においては、人々が安らぎを得るためには「人生は思い通りにならない。この世は〈苦〉である」という真理を理解することが大前提と説かれます。思い通りにならない「モヤモヤ」も、自分自身の思い様次第と軽やかに受け入れることが大切かもしれませんね。上を向いて歩いて行きましょう。