バレーボール男子日本代表

パリ2024オリンピックが7月26日に開会式を迎えます。トップアスリートたちの熱い戦いにまた寝不足の日々を送ることになりそうですね。そして日本人選手たちの活躍も見届けなければなりません。事前の予想ではメダルを期待できる競技も数多くあるようです。そんな中でも注目しているのが〈バレーボール男子日本代表〉です。

歴代のオリンピックを観戦してきた者ならば単純に思うことがあります。それはバレーボールといえば〈女子〉日本代表。オリンピックには常に出場し、毎回善戦してきた女子日本代表に比べると、男子日本代表は長く低迷していたといえるものかもしれません。直近の大会では2012年、2016年と五輪出場を逃し2020年が7位でした。ところが今回のパリオリンピックではどうやらメダルを狙えるほどの強豪チームとの評価がされており、恥ずかしながら男子日本代表がそんなに強くなっていたことをごく最近まで知りませんでした。

「バレーボール男子日本代表はいつの間に強くなったのか?」

疑問に思い少し調べてみると、どうやら2014年に大きな転機があったようです。それはその年に日本代表監督に就任した南部正司氏が積極的に行った代表チームの〈海外遠征〉。それまでの日本代表は、国際大会の期間以外はほとんど国内で合宿を行い、ひたすら日本人同士で練習を積んでいたそうです。しかし海外遠征で試合を重ねるなかで、海外の選手の高さのあるブロックやスパイク、パワーとスピードのあるサーブなどにも対応できるようになった。つまり男子日本代表が強くなったのは、〈世界への慣れ〉が最大の要因とされているようです。

〈世界に慣れる〉ことは技術や体力だけではなくメンタルも同様です。中心選手の高橋藍選手は、勝負どころの1点をもぎ取る精神力に世界との差があったと語っています。世界に挑戦する前に〈世界に慣れる〉こと。スポーツに限らずあらゆるジャンルの高みを目指す者に通じる上達の手段といえそうですね。

パリ五輪のバレーボールは7月27日から予選ラウンドが開催されます。バレーボール男子・女子日本代表に期待しましょう。

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