私たちの中池公園

先日、所用でひさしぶりに関市中池公園に行きました。時間もありましたので少し公園内を散策してみると、多くの施設が見事に改修されて新しくなっていることに驚きました。地元関市で生まれ育った者にとっては中池公園内にあるさまざまな施設は小学校から高校時代にいたるまで学校行事や部活動などででとてもお世話になった思い出深い場所でもあります。

2018年3月に改修工事を終えて竣工した陸上競技場は〈中池かわせみスタジアム〉と名称を変え、土のグラウンドからタータントラックと芝のフィールドに変貌していました。広く観客席を設けた正面スタンドは以前の面影もない見事なものです。

このグラウンドでの思い出といえば中学時代、関市内の全中学校から競技ごとに選抜された生徒たちによる一大陸上競技イベント、通称「市陸上」に尽きますね。参加する生徒たちは所属する部活動など条件はなく、身体能力の高い生徒たちが母校を代表して参加します。つまりこの大会で優勝した者は「関市内でナンバーワン」の称号を得ることになります。そして順位やタイムを競うこと以上に「他校には負けたくない」という母校の誇りが競技する者にも、そして応援する生徒たちにもあり、大いに盛り上がったイベントだった記憶があります。しかしながらこの「市陸上」も現在では行われなくなったようですね。

さらに施設内を歩いておりますと、小高い丘の上には〈関市立中池自然の家〉が今も変わらずありました。私たちが利用した小学生時代は〈少年自然の家〉と呼ばれていましたが、こちらも時代の移り変わりとともにいつしか名称が変更されたようです。
関市の多くの子どもたちにとって生まれてはじめて友だちと外泊をする機会というのは小学校の学校行事「野外学習」かもしれません。そしてその舞台となるのが〈自然の家〉ですね。たった一泊とはいえ友人たち、クラスメートたちと寝食をともにし共同生活を行うことは今も昔も変わらず大事な社会勉強といえます。〈自然の家〉とともに大切に守りたい教育文化でもあります。

〈自然の家〉を眺めながらひとつ思いました。シーツのたたみ方、いまだに忘れません。

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