おんぶされる気持ち

「大阪府、40歳男性からの依頼です。先日、実家で小さい頃のアルバムを見ていたら、一枚の写真に目が止まりました。それは母が僕をおんぶしてくれている写真です。幼い頃に僕をおんぶしてくれていた母、写真を見て懐かしい気持ちが込み上げてくると同時に、僕は母をおんぶしたことがないなあと思いました。大人になった今、母をおんぶしたとき、母はどんな気持ちになるのだろうか?実際に確かめてみたいのですが、そんな機会もなく、おんぶさせてほしいというのもなんだか気恥ずかしいです。探偵さん、子供におんぶされたとき母親はいったいどんな気持ちになるのでしょうか?」

これは先日、たまたま視聴していたTV番組『探偵!ナイトスクープ(朝日放送)』の番組内で読まれた視聴者からの探偵依頼です。なんともささやかな文章ですが、ふと気付かされた思いにハッとしました。それはその日のゲスト顧問として出演されていた歌手の円広志さんが代弁してくれました。母親をおんぶしたことがありますか?と問われた円広志さんが、
「ないです。今思えば、そういうことが一回でもあればよかったなって思う」
とすでにグッと胸に込み上げている様子。

そしてVTRでは、探偵がとある商店街で街ゆく親子に「お母さんをおんぶしてみませんか?」と声を掛けながら、何組かの親子に子供が母親をおんぶして商店街を歩いてもらう様子が紹介されていました。すると決まって母親は恥ずかしそうにしながらも満面の笑みで「うれしい」と語り、子は恥ずかしそうにしながらも、やはり「うれしい」と言います。

母親は子供の背中にしがみつきながら、そのたくましく成長した姿になんとも言えない感動を覚えるのでしょう。そして子はうれしそうな母親の笑顔にわずかばかりの親孝行ができたと感じているのかもしれませんね。

このVTRを見届けた円広志さんが一言、
「本当にうらやましいです」
これも同感です。

すでに2024年も年の瀬。来月に迎える2025年の成人の日に晴れて成人となる皆さん、うれしはずかしお母さんをおんぶしてみるというプレゼントはいかがでしょうか。

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