不本意なウォーキング

突然ですが、『ウォーキングの正しい歩き方』というものを紹介させていただきます。

【正しいフォームを意識する】
ウォーキングをするときは、正しい姿勢・フォームを意識しましょう。

・背筋を伸ばして、胸を張る
・顎を軽く引き、やや遠くを見るように目線は真っ直ぐ
・頭は揺らさず、固定する
・肩の力を抜く

【自然な呼吸・リズムで歩く】
ウォーキング中は、無理のない呼吸を意識しましょう。自然な呼吸ができる、心地良いと感じるリズムで歩けば問題ありません。

【腰の回転を意識する】
歩くときの腰の回転を意識することで自然と歩幅が広がるため、股関節周辺の筋肉にも適度な負荷がかかり、運動効果を高めることができます。

【腕は大きく振る】
ウォーキング中は肘を軽く曲げ、腕は大きく振ることを意識しましょう。腰の回転と同じく歩幅が広がる効果が期待できるうえに、腕の負担も軽減されます。

【つま先で踏み込む】
ウォーキングの歩き方としては、つま先でしっかりと地面を踏み込み、体重を親指の付け根へ移動させ、蹴るようにして前に進みましょう。

【かかとから着地する】
つま先でしっかりと地面を踏み込んで進んだら、膝を伸ばして自然にかかとから着地しましょう。つま先で踏み込み、かかとから着地する正しいウォーキングフォームを意識すると、自然と歩幅が広がります。

上記の文章はスポーツ用品メーカー「デサント」のホームページ内の記事から引用させていただいたものです。そしてこれこそが基本的かつ一般的な〈ウォーキング〉であり、これ以外にはあり得ないともいえる〈正しい歩き方〉に間違いありません。ところが、

先日、車を運転中、田んぼに挟まれた細い舗装道路に進入したところで、後ろ向きにウォーキングしてくるご高齢の男性とすれ違いました。男性は颯爽と後ろ向きに歩いてくるのですが、一切こちらを振り返りません。いよいよ目の前に近づいても気づいていない様子なので、やむを得ずクラクションを軽く「パン!」と鳴らしたところ、飛び上がってびっくりされてました。申し訳ないことをしたと思い頭を下げてお詫びしましたが、それにしても危ない。

そこで今回、この場を借りて「後ろ向きに歩くことは危険なだけで、なんの運動効果もありませんよ」ということを発信しようと思いネット上の記事を調べたところ、驚きました、運動効果はあるようです。まことに不本意ですが、簡潔に後ろ向きウォーキングの効果を挙げてみますと、

・バランスとコーディネーション能力が向上する
・筋肉が強化される
・関節への負荷を減らせる
・認知機能が向上する
・姿勢が改善される
・認知症から脳を守る

どうやらこれらの身体効果が期待できるようです。しかしながら兎にも角にも危険と隣り合わせ、くれぐれも一般道は避けて、背後に十分注意を払って安全に後ろ向きウォーキングをしていただきたいものです。

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