CBCラジオの毎週日曜夕方4時から放送されている『河原崎辰也 いくしかないだろう!』という番組を最近よく聴いています。名古屋生まれで地元を中心に活動するシンガーソングライターである河原崎辰也さんがパーソナリティをつとめる生放送のラジオ番組ですね。
この番組のコンセプトでもあるキャッチフレーズが「元気チャージラジオ」。失礼ながら、よくありがちなキャッチコピーとも感じましたが、誤解しておりました。この番組を聴いていると本当に元気がもらえるようです。番組の内容といえば話題のニュースやスイーツ、映画などの紹介をしながら、とにもかくにもリスナーからの投稿メールをもとに河原崎さんとアシスタントの清水藍さんが元気にトークを繰り広げるというシンプルなもの。それなのにこの番組に魅かれるのはやはり二人の絶妙な掛け合いとパーソナリティ河原崎さんが自分自身をさらけ出して本気で取り組んでいる姿に共感しているからかもしれません。
このラジオ番組は16年目を迎える長寿番組ですが、河原崎さんいわく、数年前に番組内において重大な転機があったそうです。それは長年続けてきた一人喋りのスタイルをアシスタントの清水藍さんを迎えて二人の掛け合いに変えたときのこと、彼はこの機会を境に番組内で自分のことを「オレ」ではなく、「ボク」と言うように意識して変えたそうです。すると徐々に番組に届く便りが増えはじめ、周囲からも番組の評価を得るようになり、何より自分自身に気持ちの変化が現れて様々なことが好転していったと語っています。「オレ」を「ボク」に変えたことで彼の言葉がリスナーに素直に届くようになり、そのリスナーに対して彼はより感謝を深めることになった。そんな好循環が生まれたのかもしれませんね。
一人称は英語では〈I(アイ)〉の一語です。それに対して日本語は〈俺〉〈僕〉〈私〉〈自分〉など多くの言葉があります。なんと複雑で面倒なものかと感じたこともありますが、この日本語の一人称を美しく使い分けることができれば、自分自身の思いや人柄がより素直に人に伝えることができる。彼のエピソードからは言葉ひとつの大切さ、日本語の素晴らしさ、そんなことも教えてもらえたようです。